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仏教の知恵を日常に活かすー人のせいにしない覚悟

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私は市販の本やyoutubeなどで仏教を独学しています。

仏教の専門家ではありませんが、30代以降で仕事が上手く進まない、人間関係の悩み、経済的な悩みなど、生きることに行き詰まることが多くなった時、「仏教の知恵」に助けられたことがしばしばありました。

わたしにとって仏教は、死後の魂の救済よりも、「この俗世を生きるための知恵を授けてくれる」きわめて実用的な知恵の宝庫です。

私が仏教を学ぶためほぼ毎日視聴しているyoutubeをご紹介したいと思います。

菊谷隆太さんのYouTubeチャンネル(仏教に学ぶ幸福論 by 菊谷隆太 – YouTube)になります。

今回は、「人のせいにするな」を題材にした動画をご紹介します。

 

人生は選択の連続

私たちの人生は、大小様々な選択の連続で成り立っています。

仏教では、人生の結果は自分自身の選択によるものであり、他人のせいではないと教えられます。

就職や結婚といった大きな選択だけでなく、日常の些細な決断も、私たちの運命を形作る重要な要素です。

例えば、就職先を決める際、複数の選択肢があるとします。

周囲の人々が「この会社が良い」とアドバイスしてくれることもあるでしょう。

しかし、最終的にどちらの会社に入社するかは自分で決めることです。

結婚の相手を選ぶ時も同じです。周囲の意見を取り入れるかどうかは自由ですが、最終的に選択を行うのは自分自身であり、その選択の結果が将来の自分の人生を形作ります。

このように、人生は絶えず選択の連続であり、私たちはその都度、自分の道を選び続けています。

日々の生活の中で、朝起きるかどうか、仕事に行くか休むか、何を食べるかなど、すべての行動が選択です。

これらの小さな選択の積み重ねが、現在の自分の姿を形作っているのです。

 

自分の選択には責任がある

仏教では「自因自果(じいんじか)」という考え方があり、自分の行動の結果が自分に返ってくると教えられています。

例えば、後ろの車がクラクションを鳴らしたせいで交通事故を起こしたとしても、その事故の責任を他人に押し付けることはできません。

最終的にアクセルを踏んだのは自分であり、その選択に責任を持たなければなりません。

この考え方は、人生のすべての場面に当てはまります。他人のアドバイスや意見を取り入れることはありますが、最終的にどの道を選ぶか、どのように行動するかはすべて自分の責任です。

「あの人のせいで」と考えてしまうと、自分の成長や幸せを妨げることになり、仏教の教えに反することになります。

人生の舵取りをしているのは自分自身であり、他人がどう言おうと、どのような状況に置かれていようと、自分の選択が最も重要です。

このように自分の選択をしっかりと受け止めることが、仏教の「知恵ある生き方」であり、満足の多い人生を送るための第一歩です。

 

選択できない時はどうすればよい?

時には、自分が思うように選択できない状況や、不測の事態に直面することもあります。

例えば、道を誤ったり、不慮の事故に巻き込まれたりした場合、それを他人のせいにしても状況は改善されません。大事なのは、その後の行動です。

仏教では、過去の行動が現在の結果を生み、現在の行動が未来を決定すると教えられています。

この「因果の法則」に従い、過去にどのようなミスがあったとしても、それを恨むのではなく、今からどうすればよいかを考え行動することが大切です。

過去の失敗や困難にとらわれるのではなく、未来を見据えて、今すべき行動に集中することが、人生を修正するための鍵です。

ソニーの元社長、平井一夫氏のエピソードも、この考え方を示しています。

彼はダメな上司にあたってしまった時も、それを理由に腐るのではなく、その状況下でどう最善を尽くすかに焦点を当てました。

周りから見ても、ダメな上司の下で腐らずに頑張る姿勢が評価され、結果的に自分のキャリアを切り開いていったのです。

このように、たとえ選択肢が限られている状況でも、自分の行動次第で未来は変わるのです。

 

今の行動が未来を変える

仏教の因果の教えは、過去・現在・未来の行動が密接に関連していることを説いています。

過去に蒔いた種が現在に結果として現れ、現在の行いが未来を形作ります。

つまり、現在の自分がどのような状況にあっても、それは過去の行動の結果であり、それを悔やんでも未来は変わりません。

むしろ、今からの行動こそが、未来を変える力を持っています。

例えば、仕事でミスをしてしまったとしても、そのミスを悔やんだり、他人のせいにするのではなく、次にどうすべきかを考えることが重要です。

自分の行いが未来の結果を左右するということを理解して、今この瞬間からできる最善の行動を取ることが、後悔のない人生を築くための方法です。

 

不遇な状況をどう乗り越えるか

人生には、自分ではどうしようもない不遇な状況もあります。

生まれた国や時代、容姿や才能など、自分では選べないものも多く存在します。

そうした状況に不満を抱いたり、他人と比べて嘆くことは簡単ですが、それでは何も変わりません。

歴史上の名将や軍師たちも、限られた条件の中でどう勝利に導くかを考えました。

彼らは兵力や地形、武器の質など、自分たちが直面する制約の中で、最善の策を練って戦いに挑みました。

彼らがもし「もっと兵力があれば勝てたのに」と嘆くだけで行動を起こさなければ、勝利を収めることはできなかったでしょう。

同様に、私たちも不遇な状況に直面した時、ただ嘆くのではなく、どうすればその中で最善の結果を出せるかを考えるべきです。

自分の選べない環境に対して責任を持つことは難しいかもしれませんが、その状況下でどう行動するかが、自分の未来を決定するのです。

 

まとめ

仏教の教えにある「自因自果」は、すべての行動が自分自身の選択によるものであり、その結果も自分に返ってくるという考え方です。

私たちは日々の選択を通して、自分の未来を形作っています。

たとえ不遇な状況に直面したとしても、他人のせいにせず、自分の行動を見つめ直し、次の一歩を踏み出すことが大切です。

人生には思い通りにいかないことや、自分では選べない事態もありますが、それでも未来を変える力は自分の中にあります。

過去に囚われず、今から何をすべきかを考え行動することで、後悔のない人生を築くことができるのです。

この「自因自家」の教えに従い、今この瞬間の行いを大切にして生きることが、幸せな人生への道を開く鍵となります。

 

私の感想

この「自因自家」の教えは、過去生・現生・未来生に渡るもので、例えば過去生の原因が現生に結果として現われることがあります。

現生で、何も悪い原因がないのに悪い結果が降りかかるときは、過去生に原因があるかもしれません。

これは、過去生の記憶がない私たちには因果関係がはっきりわからないことです。

この場合でも、「理不尽なことが自分の身に起きているけど、過去生の清算が今起きているな」と考え、他人や環境のせいにせず、腐らず自分ができる範囲で最善を尽くしていくことが大切だと思います。

「もし現生で良い結果がこなくても、来世で良い結果がくればよい」こう考えると気持ちも楽になると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。